世界の様子をながめてみよう
Welcome to the Quantum World #012

電子カルテ with 量⼦鍵配送&スマートフォン

下図は、2014年6⽉4⽇に公開された情報通信研究機構プレスリリース「量子鍵配送・スマートフォンを用いた認証・データ保存システム」の概念図です。システムの要は、図中央にある量子鍵配送装置。ここでデータ伝送用暗号鍵と、患者識別用暗号鍵という2種類の暗号鍵を供給します。また前者を一般医療情報を開く鍵、後者を患者個人にかかわる重要なデータを開く鍵というように、アクセス権として管理することにより、個人情報保護とビッグデータ活用がシームレスに運用可能なシステムとなっています。

 

中央病院

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地域の中核に位置する中央病院は、さまざまな検査結果など、患者個人にかかわる重要なデータを日々生産します。これらのデータを「伝送用暗号鍵」を使って暗号化し、クラウドサーバなどに安全に保管します。患者さんは、中央病院と共有している2つの暗号鍵を使って、手元のスマートフォンに検査結果などの情報を安全に保管して、必要に応じて閲覧することができます。

 
 

地域病院 データ復号端末

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中央病院以外の地域病院では、医療関係者が治療や予防のために、クラウドサーバに集められた情報を匿名のデータとして活用することができます。データ伝送用暗号鍵を使って情報を開き、年齢・性別等で検索したり、集計したりしてデータを医療に活かすことができます。

 
 

地域病院 暗号鍵受信端末

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患者さんは、中央病院にある量子鍵配送装置から、データ伝送用暗号鍵と患者識別用暗号鍵の2種類を、自分のスマートフォン等に保存します。こうしておいて必要なときに自由かつ安全に患者個人の重要な情報が閲覧できます。また患者さんが中央病院から地域病院へ転医した場合には、患者個人の医療カルテ情報を、転医先の地域病院で見るといったことも手軽に、かつ安全に行えます。

 

図の中の[+]マークをクリックすると、説明文が表示されます。

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Welcome to the Quantum World #012

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