FILE: 007 講演会レポート「わからないを楽しむ」 page2 古典物理学と量子の不思議な世界
![]() ![]() ──さて、物理学の「わからない」の代表とも言える量子……。古典と量子の世界観の違いを説明するにあたり、講演ではカラーボールが登場しました。舞台から客席へと飛んでいくカラーボールを見て、私たちは頭の中に軌跡を思い描きます。それがまさに古典的な物理の世界観。一方、量子は、自然界の物質はとびとびの値をとる、という根本的に違う考え方からスタートしますよ── ![]() ここからわかることの一つは、新しいことは難しいんだということです。ですから世の中のわからないことも、自分自身の中のわからないことも、物理学の新しい現象と同じように、それが新しいことならばきっと難しいはず。では、いざこういったことに挑戦するには──さてどうしましょうか? ![]() 挑戦するのに必要なのは、良識と想像力です。良識は、知識を学び、思考を鍛え、それらを駆使することで発揮されます。そしてもうひとつ大切なのが想像力。最初は素朴な疑問でいいから、賢くあろうとしないで思いっきり自由に発想すること。想像力に論理的なアプローチが加わることで、新しい世界への手がかりになります。 |